デザインの流行はなぜ繰り返すのか?
私が以前勤務していたアパレル業界では、「昔流行ったものはある周期でまた流行る」と教えられ、古い雑誌やコレクションカタログを引っ張り出してはデザインソースとして活用していました。古く見えるシルエットや色使いも今の時代の感性にあった形や色にアレンジすると、新鮮かつ斬新なものになりヒットに繋がった経験があります。古着ブームやアウトドアブームが再来した時など、その当時は必死に過去の紙資料を探し出し活用していたのが懐かしいです。最近のクラッチバックやレギンスなど、そんな日常的なアイテムも全ては今風にアレンジを加えた流行のサイクル品なのですね。
流行が20年周期で繰り返されるのは何故か?
Yahoo!で「流行 周期」などと検索してみると「20年」というワードを含んだページが数多くヒットします。一般的に流行、特にファッションと音楽などは20年周期で繰り返すといわれているようですが、なぜなのか理由は諸説あるようで、はっきりとした答えは見つかりません。あるサイトで、「感受性が最も高い15歳前後の思春期の人間が、仮に音楽プロデューサーを目指したとして、大体その20年後の35才前後に影響力を及ぼす力のあるポジションにいることが多く、自分が思春期の頃に影響を受けた音楽性をプッシュすることになるので、結果として20年前の音楽がまた流行っているような感じになる。」とか「伊勢神宮が20年周期で全てを作り替える「遷宮」を行うという事が関係している。すなわち、20年という数字はもともと日本人のDNAの中に組み込まれた自然のサイクルなのかもしれない。」などという面白い見解もありましたが、やはり詳しくは良くわかりませんね(笑)
デザインも過去の流行から学ぶ
流行の周期や理由は別としても、確実に昔の商品や音楽がアレンジされまた世に出回っているという事は実感できます。今は職種も変わり、マルキンアドというデザイン会社に勤務していますが、以前と同じ「デザインする」という事には変わりありません。デザイン会社の営業として20年前なり過去のデザインをこっそりと検索して情報を集めています。今は容易にネットで画像検索ができ、世界中のありとあらゆる情報が机の上、手のひらの端末ひとつで調べられる時代になりました。
2020年の東京オリンピックのロゴマークでは色々と騒動がありましたが「リスペクト」「オマージュ」「インスパイア」など、そこは今まで以上に細心の注意が必要ですね。
今年はオリンピックイヤーでした。20年前のアトランタでは日本の獲得メダルは14個。今回のリオは3倍の41個。素晴らしい躍進です!2020年の東京オリンピックではバーチャルたまごっちを持ったNeoアムラー達がVRゴーグル越しにサーフィン競技を観戦している!?とか、流行の周期に物事をあてはめて少し先の物事を考えてみるのも面白いですね。
そういえば今回情報収集に大活躍のYahoo!も20年前の1996年にサービス開始でした。
そして我ら「マルキンアド」も今年で20周年です!!
営業 / S.H