企画書を作るな、企画を作れ。
〜企画書に求められることとは?〜
インターネットで「企画書 外注」「企画書 デザイン」などのワードで検索をかけると、企画書作成の代行業務を行っている会社が数多くヒットします。
企画書を書くのが苦手、あるいは企画書を書く時間が十分に取れないという方に需要があるのでしょう。企画書作成のプロに依頼すれば、キレイで見栄えのする企画書が出来上がってきます。しかしこれだけで満足してしまうのは大変危険です。
求められるのは見栄えではなく「企画」そのもの
近年のビジネスでは、ひとつの案件に取れる時間が十分にありません。
SNSなどの発達により、スピード感ある提案を求められるようになったことなど様々な要因はあると思いますが、オリエンからプレゼンまで1週間などという過酷な条件も多々あり、早急な対応が求められている時代になったことは紛れもない事実です。
そのような状況下で人はどうするか。
当然、時間がないから企画書が書けないということは理由にはできませんので、付け焼刃的に、デザインが良く、プレゼン映えする、いかにも精度が高そうな企画書作りに走ってしまうのです。
ここで冒頭に戻るのですが、「企画書を作るな、企画を作れ。」です。
至極当たり前ですが、発注者側が求めているのは「企画書」ではありません。求められているのは、企業がもつ課題を解決する「企画」そのものなのです。その仕事のゴールとは、企画から生まれる「成果」なのです。正直、企画書の見栄えなどはどうでもよいというのが極論です。
中身のない企画書が生み出すのは「悪影響」のみ
砂上の楼閣は、中身がしっかりしていないために長く維持することはできません。企画書も同じだと考えます。
万が一、体裁が整っているために「中身のない企画書」が採用されてしまった場合、その先に待ち受けているのは、中身のないことによって起こるプロジェクトの失敗と企画者への烙印です。大げさなことを言うようですが、仕事の本質が世のため人のため存在するものであるのならば、その企画なき企画書はプロジェクトの失敗のみならず、その企業やステークホルダー、そしてその企業の商品やサービスを購入する生活者にとって悪影響でしかありません。
まとめ
企画とは何か。
それは、企業やプロジェクトが抱える課題を解決することだと考えます。大切なのは企画書を書くことではありません。解決すべき課題を発見し、企画(アイディア)によって課題解決の道を示し、そのプロジェクトを軌道に乗せることです。
マルキンアドは単にデザインをする会社ではなく、お客さまの課題をデザインで解決する会社でありたいと考えます。
プランナー / M.N