Amazonで自社商品をもっと売りたい!成果の上がる商品ページデザイン
広告を使って商品ページのページビューは上がったけれど、なかなか売上げに結び付かない……。そんなお悩みを抱えていませんか?
今回の記事では、そんな悩めるECモール担当者の皆様に向けて、売上げに大きく関連する商品ページデザインのコツをご紹介します。
Amazonで自社商品の売上げをアップさせたいなら、効果的な商品ページデザインが不可欠です。魅力が伝わる商品ページを作成し、Amazonでのビジネスを成功させましょう!
はじめに
商品ページのデザインで何が変わる?Amazon売上高の分解
Amazonでの売上高は、
売上高=「商品ページへの流入数」×「商品の購入率」×「平均購入単価」
という式で表せます。商品ページデザインはこのうちの、「商品の購入率」の改善に役立ちます。
デザインを意識せずに作られた商品ページの商品購入率が0.1%だったとして(実際にもっと低いことも多くあります)、これを0.2%に上げるだけで売上は2倍になります。
現在の商品購入率が低いほど、商品ページデザインの改善は大きな効果を生みだします。
是非現在の購入率をベンダーセントラルやセラーセントラル※でチェックしてみてください。
※ベンダーセントラル・セラーセントラルとは、Amazonで出品・販売を行う際にすべての作業を行うコンソールです。商品の登録や在庫の管理、販売データの確認などが行えます。
次項からは、具体的にデザイン改善できる箇所についてご説明します。
1. メイン画像
メイン画像は商品ページで最初に表示される、もっとも大切な画像です。
商品検索ページのサムネイルや、他ページからのリンクサムネイルなどにも利用されるため、「商品ページへの流入数」にも関わってきます。
改善した時のインパクトが大きい画像ですが、amazon社の規定で特徴的なデザインができない箇所でもあります。
ポイントは以下の通りです。
① なるべく大きくてキレイな商品画像であること
② 白無地の背景であること
たったこれだけです!
文字入れや装飾は規定上NGのため、写真の質のみでの勝負になります。最近はスマホのカメラなどでもかなりキレイな写真が撮れるため、是非チャレンジしてみてください。
改善優先度:★★★★★
2. サブ画像
サブ画像は商品ページでメイン画像のすぐ後(スマホの場合は商品説明文を挟んだ後)に表示される、商品の特長などを説明するための画像です。先ほど説明した通りメイン画像では文字を使った説明ができないため、魅力を伝えたり他社製品との比較優位性を説明したりするのはこのサブ画像の役割になります。
それではポイントを確認していきましょう!
① お客様が知りたい情報を掲載する
「自分が知らせたいこと」ではなく「お客様が知りたいこと」を優先的に掲載するようにしましょう。例えばお皿の商品ページを作るのであれば、
・サイズ
・電子レンジに対応しているか
・食洗器に対応しているか
・平皿なのか深皿なのか(深さは何cmなのか)
などが優先すべき情報になります。
メーカーであればつい「こだわったポイント」を掲載したくなりますが、優先度としては次点です。顧客が「自分が欲しているものかどうか」を判断できるような情報から順に掲載するようにしましょう。
② 類似製品との比較優位性を掲載する
消費者がAmazonで商品を購入する際、類似の商品をいくつも調べて、比較検討しながら購入することが知られています。(実際、皆さんもそうしますよね?)
つまり、比較のテーブルに乗った後、選ばれるための情報を掲載する必要があります。
またお皿を例にとって挙げてみると、
・割れづらいので小さいお子さんのいる家庭でも安心のお皿
・シリーズで重ねて収納できるので、省スペースのお皿
・食品を入れるものだから、安心できる日本製のお皿
などでしょうか。
比較検討段階に入った後に「この商品は自分にピッタリの商品だ!」と思ってもらえるかどうかが、購入してもらえるかどうかを大きく左右します。
③ 「読ませる」はNG!「ひとめ見て分かる」ことを意識
サブ画像はあくまでも画像であるため、「読ませる」ことには不向きです。伝えたいことが多いとどうしても文章で説明したくなりますが、可能な限り文字を読ませずに魅力を伝えてみましょう。
サブ画像はその特性上、デザインや内容によって「商品の購入率」にハッキリと差が出る部分になります。
メイン画像だけを設定してサブ画像は未設定の商品ページも多く見られますが、とてももったいない状態です。商品ページに訪れてくれた見込み顧客を逃さないためにも、必ずサブ画像を設定するようにしましょう。
改善優先度:★★★★☆
3. 商品紹介コンテンツ(Aplus)
商品ページの下部、「メーカーより」や「商品の説明」から始まるのが商品紹介コンテンツと呼ばれるエリアです。メイン画像やサブ画像と違って、比較的自由なレイアウトでページを構成することができます。ランディングページの構造に近く、扱う商品によってさまざまな利用法が考えられます。
自由度が高い分、何を掲載したらいいか悩むエリアでもあるので、ここではオススメの使い方をいくつかご紹介します!
① 商品の比較表モジュールは必ず設定する
商品紹介コンテンツはモジュールと呼ばれるパーツを組み合わせてコンテンツを作っていくエリアです。そのモジュールの中で最もオススメなのが商品の比較表モジュールです。
商品の比較表モジュールは自社製品を表の形にまとめ、お客様の比較検討を助けるためのモジュールです。先ほど説明した通りお客様は複数の商品を比較検討するため、競合製品とではなく自社製品と比較してもらうことで、購入率を高めることが狙えます。
商品紹介コンテンツの制作まで手が回らない場合でも、比較表モジュールだけは設定することを強くお勧めします。
② 文章で説明すべき内容を掲載する
先ほどサブ画像は文章を使った訴求に不向きであると説明しました。一方で商品紹介コンテンツは文章を使った訴求がしやすい特性を持っています。サブ画像でできなかった文章を使った訴求や説明は、商品紹介コンテンツで行うようにしましょう。
改善優先度:★★★☆☆
おわりに
今回はAmazonでの売上げ向上のための商品ページデザインのコツをご紹介しました。Amazonで自社商品を売り上げるためには、効果的な商品ページデザインが重要です。売上げを向上させるためのデザインのコツは、メイン画像のクオリティを向上させること、サブ画像で顧客が知りたい情報や類似製品との比較優位性を掲載し、一目で理解できるデザインを心掛けることです。
今回お伝えしたノウハウを実践するだけでも効果は見込めますが、より高い効果を出すにはデザインやWEBマーケティングの専門知識も必要になってきます。
お悩みの際は是非お気軽にご相談ください!
この記事が皆さんのAmazonビジネスのお役に立てば幸いです!
WEBディレクター / H.M