新規Webサイトが検索に引っ掛かる(インデックスされる)までの対応
新しくWebサイトを立ち上げて、さぁこれからどんどんPRをしていくぞ!と思っていても、何日経っても検索に引っ掛からないということはありませんか?せっかく立ち上げたWebサイトでも検索に引っ掛からないと誰も見てくれませんし、担当者としては焦りますよね。せめて会社名、またはサービス名などの固有名詞で検索をかけた際にはスムーズに検索上位にあがってくるようにしたいものです。
今回は新規Webサイト立ち上げ後から検索にインデックスされるために行うべき対応について説明します。
1.検索エンジンがクロールして、インデックスするまでの流れ
検索エンジン内ではWebクローラーというロボットが世界中のWebサイトを巡回し、Webサイトの情報を収集しています。この収集する作業をクロールといいます。自分のWebサイトがクロールされることは、検索結果に引っ掛かり、検索の上位にあがるために必須事項になります。
無事にクロールされ、検索エンジン内のデータベースに登録されることを“インデックスされる”といいます。インデックスされたWebサイトは、ユーザーがGoogleで検索を行う際にデータとして扱われ、キーワードとマッチした情報であれば、検索結果として表示されるようになります。つまり、Webサイトがインデックスされなければ自然検索の検索結果には表示されないということになります。
2.インデックスされるための対応策
新規Webサイトの立ち上げからWebサイトがインデックスされるまでは数週間~数ヶ月かかるといわれています。実務を通した感覚として、近年、反映までの時間が長くなっていると感じることがあります。また、Googleのクローラーロボットは日々精度があがっています。そのためインデックスされる基準が厳しくなり、自社Webサイトがインデックスされていない可能性があります。
インデックスされるための基準は明言されていないため、一つひとつ対策をしていく必要があります。
【インデックスされるための対応策】
サイトマップXMLの送信
サイトマップXMLは検索エンジンのクローラーにサイトの構造を伝える役割を持っています。WebサイトのサイトマップXMLを登録する必要があります。
登録は以下の手順になります。
① sitemap.xmlの作成
② sitemap.xmlをサーバにアップロード
③ Google search consoleよりsitemap.xmlを登録
① sitemap.xmlの作成
サイトマップXMLは以下のツールから簡単に作成することができます。
サイトマップXML自動生成ツール「sitemap.xml Editor」
作成する方法は、以下のとおりです。
「sitemap.xml Editor」にアクセス
-1.WebサイトのURLを入力
-2.サイトの更新頻度や優先度の自動設定を選択
-3.「サイトマップ作成」ボタンをクリック
※1000ページまでのサイトマップXMLは無料で作成ができます。
② sitemap.xmlをサーバにアップロード
①で作成したsitemap.xmlをFTPソフトなどを使用し、サーバのドメイン直下に設置します。
③ Google search consoleよりsitemap.xmlを登録
sitemap.xmlをサーバへアップロード後、Google Search Consoleから登録をします。
※事前にWebサイトをGoogle Search Consoleに登録を行ってください。その後メニューの「サイトマップ」からXMLを登録していきます。
上記にsitemap.xmlをアップロードしたurlを入力後、送信をクリックして登録が完了になります。
【インデックスされるための対応策】
canonicalタグの設定
クローラーにWebサイトの正しいURLを認識してもらうためにcanonicalタグを設定する必要があります。これをURLの正規化といいます。正規化を行うと、同じ内容のページに対してURLが複数ある場合に、Googleからの評価を一つに統合することができます。
正規化を行う場合の例として、以下があげられます。
| httpsとhttpの統一
→http://www.marukin-ad.co.jp/
→https://www.marukin-ad.co.jp/
SSLを利用している場合にhttpとhttpsの二つのURLができるため、検索エンジンに対して正規のURLを伝える必要があります。
| wwwありなしの統一
→https://www.marukin-ad.co.jp
→https://marukin-ad.co.jp
wwwある、なしはどちらでも問題がありませんが、統一させておきます。
| index.htmlのありなし
→https://www.marukin-ad.co.jp
→https://www.marukin-ad.co.jp/index.html
以下はcanonicalタグの記述例になります。
<link rel="canonical" href="https://www.marukin-ad.co.jp/" />
HTMLの中に上記の記述を入れることで、クローラーに対して正規のURLが「https://www.marukin-ad.co.jp/」であることを示します。
【インデックスされるための対応策】
Google Search Consoleからインデックスの登録依頼をかける
Google Search Consoleからインデックス登録のリクエストかけることができます。
-1.左メニュー「URL検査」をクリック。
-2.上部に 対象ページのURLを入力
-3. Enterを押すとURLの検査が始まります。
-4.「インデックス登録をリクエスト」をクリック
-5.リクエストが始まります。
-6.インデックスのリクエストが完了。
【インデックスされるための対応策】
<meta name=”robots” content=”noindex” />による
インデックスの除外をしていないか確認する
お問い合わせフォームの完了画面など、検索に引っ掛からないようにnoindexの設定をする場合があります。今回は除外がされていないかの確認になりますので、以下の記述がページ内に入っていないかご確認ください。
HTMLに以下の記述がある場合は、この記述を削除してください。
<meta name="robots" content="noindex" />
meta name=”robots”→クローラーに指示を出す記述
content=”noindex”→クローラーへインデックスしないように指示する記述
【インデックスされるための対応策
– WordPress(以下WP)利用時の注意】
WPをサイトに入れている場合、WPの管理画面で検索エンジンに表示させないような設定になっている可能性があります。
設定の確認方法は、WP管理画面の「設定>表示設定」から確認ができます。
※注意 チェックが入っているままだと、いつまでもインデックスされません
3.検索エンジンにインデックスがされているか確認する
Webサイトがインデックスされているかは以下の方法で確認することができます。
「site:」を利用して検索をかける
上記のように、Googleで確認したいWebサイトのドメインの前に「site:」を付けて検索をかけることで、Webサイトがインデックスされているか確認することができます。
「site:」を付けて検索をかけて、上記のように該当するWebサイトが表示されれば、インデックスされているということになります。
逆にインデックスされていない場合は以下の表示になります。
4.インデックスされるまでは根気強く待つ
冒頭で説明したように、新規Webサイトがインデックスされるまでには数週間~数ヶ月かかります。今回説明した対応を全て行っていても、検索エンジンの仕様上、根気強く待つしかありません。担当者は取引先や上司などから、「検索にあがってこないんだけど・・・」と話があった場合は、検索エンジンの仕様を相手に理解をしていただき、このような対応はしていると説明をするようにしましょう。
Webサイトがインデックスされない原因は今回説明をした以外の部分に要因がある場合もあります。弊社でも原因の追求と対策は可能ですので、お気軽にご相談いただければと思います。
WEBディレクター / T.K