企画書・提案書作成ツールをご紹介。
ちょっと意外なあのアプリを深掘りしました。

プレゼンや企画書・提案書の作成に使うアプリケーションですぐに思い浮かぶのはPowerPointやKeynoteかと思います。機能が豊富なはPowerPointはユーザーが多く、共同作業やファイルの連携もスムーズです。一方、Macユーザーに人気のKeynote。機能はPowerPointほど多くないものの、直観的な操作が可能なアプリケーションです。

しかし今回はPowerPoint・Keynoteではなく、デザイン性に優れた“伝わる企画書・提案書”が、よりスピーディーに作れるアプリケーションを紹介します。
WEBプロデューサーやディレクターがワイヤーフレームを作成するだけでなく、最近ではWEBデザイナーがデザインするのにも人気のアプリケーション「Adobe XD」。
その「Adobe XD」に、今年6月、「Presentation」というプラグインが公開され、企画書・提案書も作れるようになりました。しかもデザインされたテーマ（ベーステンプレート）、スライドテンプレート、そしてエレメントが多数用意されているので、デザインやレイアウトに迷う必要がなく、短時間でデザインされた見映えのする企画書・提案書の作成が可能です。
デザインやレイアウトに迷う必要がないということは、伝えたいことをどう伝えるかにより集中できるということ。

今回は「Adobe XD」×「Presentation」を使った企画書・提案書作りについて少し掘り下げてみたいと思います。

「Presentation」プラグインを使うには

「Presentation」プラグインを使うにはAdobe XDに「Presentation」プラグインをインストールする必要があります。下記のリンクから「Presentation」プラグインをインストールしてください。（インストールは自己の責任においてお願いします）
https://xd.adobe.com/landing/plugin-download/en/desktop.html?pluginId=2515f897

「Presentation」プラグインのインストールが完了したら、新しいドキュメントを開き、左側のメニューの下部にあるプラグインアイコンをクリックしてプラグインパネルを開きます。表示されたプラグインリストから「Presentation」を選択します。

テーマ（ベーステンプレート）の選択

最初にプレゼンテーションのテンプレートとなるテーマを選びます。ウィンドウを開くとテーマの一覧が表示されますので、イメージに合ったテーマを選択します。あらかじめデザインされた10種類のテーマのなかにはきっとあなたが伝えたいことを魅力的かつ効果的にみせてくれるテーマがあるはずです。

テーマには文字スタイル、カラーパレット、レイアウト、写真など、個別のスタイルが用意されており、テーマごとに全く違うスライドテンプレートが用意されています。

スライドテンプレート

テーマには、複数のスライドテンプレートが用意されています。メニュー内「Slides」のサムネイルの下にある矢印をクリックするか、キャンバス上でスライドのアートボードを選択すると、そのスライドテンプレートのバリエーションが表示されます。そのスライドで伝えたい内容に最も合ったレイアウトを選ぶだけで簡単にデザインされたスライドが用意されます。あとはそのレイアウトに沿って伝えたい内容を入れるだけでOKです。

エレメント

企画書・提案書を魅力的にみせるために、ネット上でアイコンやイラストを探しまわった経験はありませんか？「Presentation」プラグインでは、なんとアイコンや図形、イラスト、画像、グラフなどがすでに用意されているのです。伝えたいことにピッタリなエレメントがあるかどうかは別として（笑）、素材があらかじめ用意されているのはとても便利です。画像に至ってはそれぞれのテーマにあったものまで用意されています。もう一度いいますが伝えたいことに合ったエレメントがあるかは別です。

まとめ

これまで企画書・提案書はまっさらなスライドから伝えたい内容に合わせたレイアウトやデザインを、一つ一つ考えながら作っていっていたと思います。それゆえに企画書・提案書の作成は多大な時間と労力がかかっていました。しかし今回深掘りしてみたAdobe XDでは、「Presentation」プラグインを使えばレイアウトやデザインは「作る」のではなく「選ぶ」だけ。それは意外にも、とても効果的に伝えたいことが伝わる企画書・提案書を作る重要なポイントなのです。そして何よりスピーディーにそれが出来ます。

冒頭で述べたように、PowerPointやKeynoteなどにも多くの素晴らしい特長があります。特に共同作業での企画書・提案書作成ではPowerPointは外せないでしょう。しかし条件が許せば今回はAdobe XDをご紹介しましたが、他のツールを使用し作成することでプレゼンの可能性を広げてみるのも新しい発見があって面白いかもしれません。

WEBプロデューサー ／ O.Y