ファーストビューはいかにあるべきか?大手企業のWEBサイトを分析
複数キーワードを組み合わせた検索が一般的な今、Webサイトの入り口ページ(ランディングページ)はトップページに限りません。しかし、とりわけコーポレートサイトにおいてトップページはサイトの顔であり、最もPV(ページビュー)数が多いページではないでしょうか。
今回は、コーポレートサイトのファーストビュー*はどのようにレイアウトされているのが良いのかを考えるべく、株式会社トライベックが調査した「Webサイト価値ランキング2015 総合」トップ5企業のWebサイトを調査してみました。
*ファーストビューとは、ユーザーがWebページにアクセスした際に、最初に表示される領域のこと、また、スクロールせずに見えるブラウザの画面範囲のこと。
*確認環境のディスプレイ解像度は1600×900です。
ランキング第1位 全日空(ANA)のWebサイト
http://www.ana.co.jp/
いちばん人の目に留まりやすい画面左上部に商品の検索枠が設けられています。
更新性の高い「お知らせ」欄までがファーストビューに納まるようになっています。
ファーストビューの情報量はかなり多い印象があります。
ランキング第2位 日本航空(JAL)のWebサイト
https://www.jal.co.jp/
続いて2位も航空会社です。
こちらも画面左のエリアに商品の検索枠・会員ページへの導線が設けられています。
1位のANAのWebサイトよりは、情報量が少なくシンプルな印象です。
特集・キャンペーン情報までがファーストビューに収まるようになっています。
ランキング第3位 パナソニックのWebサイト
http://panasonic.jp/
メインビジュアル(スライドショー)は比較的大きめにレイアウトされています。
ファーストビューは商品カテゴリナビゲーションがすっぽり収まり、特集・キャンペーン情報が半分見えるくらいです。
ランキング第4位 NTTドコモのWebサイト
https://www.nttdocomo.co.jp/
こちらもパナソニック同様、メインビジュアル(スライドショー)は比較的大きめにレイアウトされています。
ファーストビューはキャンペーンバナーとおすすめコンテンツ(ログインしていれば個別におすすめ情報が表示されるようです。)が半分見えるくらいとなっています。
ランキング第5位 大和ハウス工業のWebサイト
http://www.daiwahouse.co.jp/
こちらも前の2社同様、メインビジュアル(スライドショー)がかなりの割合を占めています。
これまでの5社の中では、1番割合が高いのではないでしょうか。
画面右側にページ内に遷移するナビゲーションが設置されており、トップページ内の回遊を促すレイアウトとなっています。
コーポレートサイト ファーストビューのまとめ
以上の5社のトップページファーストビューを比較した結果、
- ユーザーニーズを想定したナビゲーションが最優先
- 特集・キャンペーン情報・お知らせなどの更新性が高いコンテンツを少しでも収めている
という共通した特徴がみられました。
トップページはあくまでも流入口として、ファーストビューは、
- ユーザーの目的達成(目的ページに到達する、欲しい情報を取得する)をいかに速やかに促すかを最優先に
- 旬な情報を見せ、ユーザーのアテンションを獲得する
ということを意識してレイアウトされていると思われます。
ちなみに、マルキンアド株式会社コーポレートサイトのファーストビューはこちら。
マルキンアドのコーポレートサイトのメインターゲットユーザーは、Webサイト・カタログ・チラシなどの広告制作物の企画・デザインを依頼できる会社をお探しのお客様です。
そんなお客様が特に知りたい情報は、「実際どんなものをつくっているのか」「制作物のクオリティは?料金は?」という実例であると考えます。そのためファーストビューでは、自社の制作実績をお客様が探しやすいようカテゴリ別に掲載しています。
コーポレートサイトのファーストビューは、自社サイトのユーザーニーズをよく分析した上で、ユーザーが目的ページに素早く到達できるようなレイアウトを心がけることが、Webサイトの価値向上につながるのではないでしょうか。
WEBディレクター / H.E